ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

セントジェームズ BBR 1970年代流通 43%

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St. Jemes's very old scotch whisky
86 proof 4/5 Quarter

評価:A++

香りは枯れ感のあるシェリー、皮付きブドウ、やや青めのプルーン、桃、しっかりとした麦の香ばしさ。
飲むと香り通りのフルーツ、桃とカラメル、クランベリー、遅れてややべたっとした甘み、紙っぽさ、樽のタンニン、余韻はベリーの甘み。

BB&Rのブレンデッドのフラグシップモデルとして生産されていた、セントジェームズのノンビンテージ表記、1970年代流通です。

 

ベリー・ブラザーズ&ラッドは1698年に創業した老舗で、当初は食料品店としてでしたが、1760年に王室にワインを献上、1903年には王室御用達としての許可証も授与されるワイン商としての活躍をされていました。現在は、エリザベス女王陛下とチャールズ皇太子殿下からそれぞれ御用達指定を受けています。

禁酒法の解禁に伴い、ライトなウイスキーが売れると確信し、1923年に初めての無着色スコッチとして、カティーサークを発売、これが大当たりしJ&Bに並ぶアメリカでの市場を獲得していきます。カティーサークは現在エドリントングループがライセンスを取得しています。

さてこのボトルは1970年代より発売されたブレンデッドのフラグシップモデルのようです。名前の由来は恐らくBB&Rの前にあるセントジェームズ通りに由来していると思います。1980年台にはセントジェームズ12年とビンテージ表記が付き、中身もちょっと変わってきています。

今回は70年代流通のノンビンテージもので、オールドシェリーっぽさやしっかりとした麦感、オールドの枯れた感じも出てきており、結構美味しいボトルでした。ちょっとベタッとした甘みや紙っぽさという、少しグレーンを思わせるような香味があったのが、あんまり得意じゃない自分としては微妙なところもあるんですが、それでもかなりの比率のモルトが入っているんでしょうか?結構飲みごたえがあり、グイグイ飲めるボトルです。

ホームのバーで開いていたので暫くそちらで飲んでいましたが、ついにこの前ラストショットになったのでテイスティングしました。不思議と時間が経過したほうが美味しくなっていたのが意外です。こういうものならオールドブレンデッドも良いなあと思わせてくれるボトルでした。