ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

ボウモア 9年 シェリーカスク OB 40%

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Bowmore 9 yo Sherry Cask Matured
40%

評価:A

香りは焼け付いたゴム、空豆、黒糖、ボウモアらしい焦げ感のあるピート、焦げた木材。
飲むと口当たりは軽く、チェリー、パッションフルーツ、麦汁のうっすらとした甘み、焦げ感のあるピート、バニラ、魚介だし感、置いておくと少し紙っぽさが出てくる。

ボウモアのオフィシャル、9年です。
最近ですとボウモアの12年のラベルが変わったり、アイラフェス向けの19年が美味しいと評判でしたが、安ウマということで並行輸入で入ってきたこの9年も結構話題になっていた気がします。よく行くバーが仕入れてましたので、テイスティングしました。

焼け付いたゴム感や紙とも言わないけど近いようなニュアンスはありましたが、割と熟成感もあり、スイスイ行けるボトルです。

価格と味のバランスを考えると、文句を言えるようなボトルではないですが、グレンキースや短熟アイリッシュなどにあるようなボディの軽さを結構感じてしまい、40%まで加水されていることも考えると、何も考えずにスイスイ飲んでしまったほうが良いボトルだなーという印象でした。

ボトルの評価というものは結構難しく、主観で好き嫌いを表現するのは簡単なんですが、それをなるべく客観的に見ようとすると相当の鍛錬や姿勢が大事になっていくると思っています。ウイスキーを人に勧めたり、ウイスキーへの更なる理解をしようと思うと、出来ないとわかっていてもなるべく客観的にボトルを評価したいというのが本音じゃないでしょうか。このボトルは賛否両論あるようですが、ネガティブな要因と、4000円では得られないシェリーの美味しさが共存している点で評価が分かれるんだと思っています。個人的には求めているボウモアの味とはちょっと異なりますが、それをこの価格帯のボウモアに求めるのも筋違いな話だと思いますし、楽しめるモルトだと思います。カスクボトラーズをバカスカ飲んでいる人にはちょっと物足りないとは思いますが、オフィシャルのスタンダードをメインで飲まれている方に、ちょっと違うボウモアをお見せする形で提供するのは結構良いんじゃないかなあと思いました。是非一度ご賞味ください。