ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

イチローズモルト ダブルディスティラリーズ 46% (ロット54)

以前紹介したロット26のDDとは全くの別物でした。

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評価:A+
(一部テイスティングノートが消えたため、飲み直したら書き直します)香りは、バナナ、マンゴー、パイナップルなどのトロピカル感や、キャラメル、カスタード、ワッフル。木や、アジョワンやタイムなどの清涼感のあるスパイス。飲むとパイナップル、マスカット、洋梨、黒糖の甘み、フェンリルなどのスパイス感や樹木感、口当たりはさらりとしており、甘みや木の感じが残る。
 
 イチローモルトの青い葉っぱのあれです。以前旧ロットを紹介したかと思います。

malt.hateblo.jp

 噂には聞いてましたが、飲んでみると全くの別物でした。前ロットのものはシェリーの甘みが中心になっていますが、最新ロットではトロピカル感が中心になっています。トップノートはまさに秩父蒸留所のウォッシュバックで香る香味そのものであり、おそらく秩父特有のミズナラでの発酵の影響により出て来るフレーバーだと思います。木のフレーバーやスパイス感もあり、これはミズナラ樽による熟成の影響なのかもしれませんが、個人的な印象としては、DDの特徴はミズナラ樽の香味よりも秩父蒸留所のトロピカルフレーバーにあるんじゃないかと思います。噂によると現在の秩父の割合は9割くらいだとか。味の変化も納得が行きます。

 秩父蒸留所の見学記も(書きかけですが)書いていますので興味がありましたら御覧ください。

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さて、前回気になっていた、①イチローモルトは本当にミズナラ香がするか?という疑問と、②DDはロットによりかなり差があるのでは?という噂の検証ですが、個人的主観では、①は木の香りはするが、これがミズナラの影響による印象で、過去に知られているようなミズナラの香味はそこまで感じられない。一部はニューポットの段階からある香味を拾っている可能性も?②差があるというより、全くの別物。というところで自分の中で結論付けました。あ、どっちのロットも別物ってだけでどっちも美味しいですよ!