ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

ロングロウ18年 46% OB

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評価:A+~A++
香りはチェリーやマスカットのグミ、ウッディネス、優しく甘い麦の香味、ミルク、ブリニー、土っぽさ、内陸系ピート。
飲むと近年系シェリーの甘みに始まり、オレンジグミやフルーツのキャンディといったフルーツ菓子の甘み、ブリニー、ココア、麦のコク。軽く樽の引っかかりやエグミがあるが気にならない程度。
 
ロングロウ18年、恐らく去年のリリースのものです。
 キャンベルタウンとはスコットランド西部のキンタイア半島にある小さな町で、18世紀には20-30の蒸溜所があったと言われますが、アメリカの禁酒法などや石炭の枯渇により蒸溜所が激減、1935年までには蒸溜所はスプリングバンクとグレンスコシアしかなくなりました。2004年にはグレンガイル蒸溜所(キルケラン)が作られるわけですが、そのような経緯を持つ町において、様々な試みをしている蒸溜所がスプリングバンクでしょう。スプリングバンクは元々2.5回蒸留(80%を3回蒸留、20%を2回蒸留としているようです)を行うライトピーテッドな蒸溜所ですが、ヘーゼルバーンやロングロウを作り分けたり、フロアモルティングを行ったりしています。
 ロングロウとはそのスプリングバンクのピーテッド版で、73年から試験的に蒸留され、85年に1stリリース、92年にはレギュラー化されたようです。
 
実際に飲むとバンクらしいブリニーさは勿論ありますが、チェリーやマスカットのお菓子のような甘味や、モルティでミルキーな香味やバンクらしいピート、やや土っぽかったり麦のコクをしっかりと感じるモルトで、複雑さが素晴らしいモルトでした。やはりロングロウは美味しいものが多いですね。美味しく戴きました。