ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

プルトニー 1991-2013 21年 G&M Exclusive for JIS 56.1%

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評価:A~A+(理由は後述)
香りはアプリコット、メロン、桃、しっかりと焼いたアップルシナモンパイ、琵琶、ハニーシロップや麦の甘味、塩辛さ、磯の香り。
飲むとアプリコット、琵琶、ライムジュースなどの柑橘感からシェリーの甘味、強めのスパイス、オイリー、塩気がちぐはぐに現れる。余韻は短く、強めのタンニンが引き締める。
 
先日、Whisky Lovers NAGOYAのために名古屋入りした際に戴いた一本なのですが、実はその数日前に開栓したてのものを家で飲んでました。上のテイスティングは家の口開けを書いたものです。
 
このボトル、富山の梨酒屋*1に「シェリーと原酒のバランスが取れている、シェリーの強すぎないシェリー系のボトルを紹介して欲しい」とお願いしたところ勧められたボトルで、開けずに1年弱放置していたのですが、なんとなくこの前開けたものでした。
正直口開けではチグハグ感やゲキシブ感があり、評価Aでも下の方で、なぜこれを勧めたかが疑問で、梨氏もこういうこともあるんだなーくらいに思っていました。
 
たまたまその梨氏とこの名古屋バーでこのように飲む機会があり、店主が「2年経ってだいぶ落ち着いてきましたよ」と勧められ飲んだものです。
 香りからは塩辛さや磯っぽさが落ち着き、麦芽とシェリー系の香味がバランス良く、飲んでもスパイシー、塩気、タンニンすべて落ち着いており、バランスの取れた美味しいモルトになっていました。これなら勧める理由もわかります。実際に飲んでもらいましたが、サンプルのときに飲んだ味だったようで、なんで評判が良くなかったのかわからなかったのがわかった、とのことでした。
こういった経緯で2年間の変遷を目の当たりにしたわけですけれど、タンニンやオイリー、塩っぽさも経年変化で落ち着いて美味しくなってくれるようです。サンプルはどこかで開けてしばらく経っていることもあって、実際に飲んだものとボトルの香味がぜんぜん違うこともあるようで、今回はその典型例だったと思います。
テイスターが違うのであてにならないっちゃならないですが、是非下のコメントと比較して、ここまで違うのかと実感してもらえればと思います。自分がバーで飲んだものは下のコメントよりももっと柔らかくなってました。是非こういう経年変化を意識しながら飲めるようになりたいものです。