ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

キルケラン12年(グレンガイル蒸留所)

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評価:A+

香りはやや刺激の強い麦感が支配的だが時間経過とともに薄れ、オレンジ、バニラ、ミネラル、ココナッツ、ライチなどの多彩なフルーツ感が開く。他潮っぽさ、淡いピート。飲むとオレンジ、ナッツ、バニラ、ハニーシロップ、ミネラル、魚介ダシ、うっすらとピート。

2016年終盤に日本に入ってきた、キルケラン12年です。2004年に蒸留を開始してから、ようやく12年の歳月がたち、WIP(Work in progress)表記もなくなりました。

このボトルは一度バーで戴いてから、なんとか自分でも購入でき、年末に開栓して以後しばらく飲んでいるボトルなんですが、口開けはかなり乳酸感が強いです。このボトルに限らず、キルケランの口開けは乳酸感などのニューポッティ感を感じるボトルが多いように思いますので、多少開栓して放置しておくのが良いと思います。

そのニューポッティさが少し残っていますが、オレンジやバニラといったバーボン感を感じるボトル構成です。他にもピートだったり、ダシっぽさがあったりと、スプリングバンクに共通するニュアンスが感じられたのが印象的でした。おそらくフロアモルティングの影響でしょうか。

年末に記事にさせていただきましたが、このボトルが6000円で買えるのは結構なコスパの高さだと思います。多彩な香味やバンクっぽさを味わうには手頃な一本ではないかなと。これからのリリースも楽しみです。