アルタベーン 1992 24年 ケイデンヘッド for Shinanoya the highlander inn Tokyo 10th anniversary
評価:A+~A++
洋梨、グレープフルーツ、アップル、パイナップル、マンゴー、オレンジ、シトラス、レモンなどのフルーティーさやエステリー感。ハニーシロップ、バニラ、程よく生き生きとした麦感、少しグラッシー。
飲むと香り通りのオレンジ、青りんご、グレープフルーツ、リモンチェッロ、ハニーシロップ、バニラ、クリーム、奥からグラッシー。余韻は心地よい麦感や麦のタンニン。
スペイサイドはアルタベーン、1992 24年熟成の一本です。アルタベーンをアルタナベーンと表記するか、アルターベーンか、アルタベーンか、どれがメジャーな表記なんでしょうか。とかくかなりマイナー蒸留所かと思いますので、以下に簡単にまとめておきます。
1975年シーバスのブレンド用モルト製造のために創設されるも、生産量調整、を余儀なくされる。
2001年にペルノ・リカール社が買収、2002年に閉鎖するも2005年より蒸留再開。
2015年の8月に販売されたときは以下の様なシトラスフルーツ推しが印象的でした。同時期の89ボウモアが人気だったので若干目立ちませんでしたが、それでも数分で売り切れてたかと思います。
このボトル、開けて一年くらい経ち、持ち寄り会などで時折持って行ってるのですが、そういえばテイスティングしてないぞ、と言うことで飲んでみました。
宣伝通りのシトラスフルーツっぽさに、スペイサイドのきれいな原酒に信濃屋らしいフルーティーさが豊潤に広がり、嫌みのない美味しいモルトです。放置すると僅かにグラッシーさが出てきてグラントと間違えそうになりますが、基本的には樽感とスペイサイドの原酒の綺麗さがバランス良く、良いものチョイスされたなと改めて感じます。開栓後の影響かアルコールはまあまあ落ち着いており、粘性のあるジューシーなモルトになっていました。
信濃屋ボトルが多いところでウイスキーを学んだ自分としては、このフレーバーや味わいは安心しますね。マイナー蒸留所ですが、こういう美味しいボトルを出されると色んな蒸留所のボトルに興味を持ちたくなるという意味では、教育的なのかもしれません。
昨日は仕事始めで家事を済ませてたら、久しぶりの仕事で疲れたようで、いつの間にか寝てましたが、気を取り直してテイスティングをしてみました。今年も体に気を付けながらウイスキーを嗜もうと思います。