ブルイックラディ 1992-2013 21年 エイコーン ナチュラル・モルト・セレクション 57.0%
評価:A++
香りは綿飴、オレンジ、バニラ、少しナッティ、しっかり
飲
エイコーンさんより、2013年ボトリングのブルイックラディ 1992年蒸留です。
1881年創立のブルイックラディですが、所有者は創立当初から転々とするなど、複雑な歴史を持った蒸溜所になります。1968年にインヴァーゴートン社が買い取り、1975年にはポットスチルを4つに倍増するなどの増築がありましたが、その後1980年代半ばに一時操業停止、1993年にはホワイトマッカイ社に売却、1995年~1998年には操業停止になるなど、不遇の時代も辿った蒸溜所です。99年ころよりジム・マッキューワン氏がマーレイ・マクダビッドがJBB社から買収し、2001年春に蒸溜所を完全リスタートさせました。リスタート後はピーテッドのポートシャーロットやオクトモアをはじめとする、意欲的なリリースが多くありました。2012年にはレミー・コアントロー社が買収しましたが、概ね今まで通りの方針を続けているようです。
さて、最近1980年代後半~1993年あたりの、一度操業停止から復活した当たりのボトラーズがポツポツとリリースされていますが、これもその一つ、エイコーンさんのボトルです。偶々池袋のセレクトショップで試飲して買った一本ですが、その次の日には有楽町でこのウイスキーの話題になっているなど、愛好家の中でも評価の高い一本だったようです。
先日開けましたのでテイスティングしましたが、かなり良くできたバーボン樽(と思われる)
以前飲んでいたウィルソン&モーガンのブルイックラディもかなり美味しかったのですが、これも負けじと、というよりこちらのほうが美味しいかもしれません。また飲み比べしてみようかと思います。
リトルミル ザ・ダンス 1990-2013 22年 54.0%
タリスカー 2008-2014 6年 ヘップバーンズ・チョイス 59.7%
週末は小旅行に行っていまして、記事を書く暇が全くありませんでした…。モルト旅行ならまだしも、週末は朝から夜まで運転手でしたので、飲む暇がまったくなく、食と仕入れに徹していました。
道中は下のブログに書くこととして、テイスティング記事をせっせとアップしていきます。
カネマラ 22年 46%
※2枚目の画像はAmazonより転載
タリバーディン 1993 23年 48.7% Sakura
※2枚目の画像はsaketryより転載
SAKURAというネーミングセンスがしっくり来る、良リリースだと思いました!
アベラワー 16年 2016年ボトリング ハンドフィルド シェリーカスク 56.5%
評価:A+
長濱蒸溜所を見学してきました。
先日、長濱蒸溜所に行ってきました。
偶々長距離ドライブの寄り道(寄り道ってレベルじゃなかったですが)に長濱に降りてみました。見学出来るか電話をしてみると、レストランから見たりすることが出来るとのこと。近江牛という言葉に釣られつつ、行ってみることにした次第です。
長濱インターから降りて大通りを曲がると、少し趣のある街並みを通る結構細い道を進んでいきます。「本当にこんなところに蒸溜所?ナビが間違えているんじゃ?」と思いながら道を勧めていくと、蔵を改築したと思われる建物に確かに「長濱浪漫ビール」の文字が。米蔵を改築したところのようですね。
元々はクラフトビールづくりをされており、20年程前から製造されているようです。
レストランに入り、ビールと近江牛を注文。ハンドルキーパーのため飲めなかったのですが、同乗者はヴァイツェンを気に入っていました。IPAも飲んでいましたが、Punk IPAを少し爽やかに飲みやすくした感じだったようで、ブルワリーとしての実力も伺われます。
さて、見学です。遠目でしか見れませんでしたが、ポットスチルはこんな感じでした。ポルトガルのホヤ(HOGA)社製の独特の形状のポットスチルで、エデンミルなどが採用しているようです。
室内には樽がダンネージのように置かれていました。
こちらは新しく詰めたものでしょうか。Lightly Peatedの記載があります。
火入れ式で初めて詰められたミズナラ樽です。
モルトミル、マッシュタン、ウオッシュバックなどはビールと供用しております。
飲めないままの訪問だったのが残念でしたが、職人さん方が忙しなく製造管理をしておりました。今後のリリースが楽しみになる蒸溜所でした。