ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

ベンネヴィス 1966 39年 ハートブラザーズ 40.2%

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評価:A++
香りはエステリーでオイリー。アプリコットやプラムのジャム、アップルやパイナップルのシャーベット、グァバ、白ワイン、うっすらとしたモルティさと少し紙っぽいニュアンス、機械油のようなオイリーさ。
飲むとドライベルモットアプリコット、紅茶や焙じ茶、ミネラル、ベイリーフローズマリーなどのグラッシーさの強いスパイス、ややべったりしたオイリー、余韻はかなりスパイシー。

 

1966年蒸留のベン・ネヴィス、39年熟成のウイスキーです。

ベン・ネヴィスは、1825年にLong Johnで有名なJohn McDonaldにより設立され、以後Donald Peter McDonaldによる家族経営をされていましたが、1908年に蒸留停止となっています。1920年代にLong Johnブランドの売却を行い、1941年にはJoseph Bobbsが2万ポンドで買収し、1955 蒸留再開となっています。連続式蒸留機の導入なども行っていましたが、1978年に蒸留停止、81年にはウィットブレッド社(後のアライドグループ)が買収しますが、数年で再度蒸留停止(文献により諸説あります)、1989年にニッカウヰスキーが買収し、設備投資を行った上で1990年から蒸留再開となり、現在に至ります。

ニッカが設備を入れ替える際、ニッカの持っていないオレゴンパイン製のウォッシュバックを作るなど、今後の原酒の使い方にバリエーションをもたせるような作りにしているようですね。実際、生産量の半分程はニューポットの時点で日本に輸入されているユで、同社にとっていかに重要な蒸留所であるかが垣間見えます。   

実際にも休止前とニッカ買収後ではかなり香味の触れが違うように思います。近年ですと96ビンテージが有名ですね。 

 

さて、このボトルですが、休止前の貴重な60年代の原酒を頂く機会に恵まれました。自分の飲んだことのある60年代のベン・ネヴィスは、草や漢方薬、紙っぽさが目立つ、ちょっと独特な香味という印象を持っているのですが、これもこの系統かなと思います。一方で酒質の線の細さやアルコール度数の節度、フルーティーさやトロピカルといった、ポジティブなニュアンスもしっかりとしています。どうやら何年か置いて落ち着いたところでのサンプルを詰めたようで、昔はもっとスパイシーだったとか…。元々度数がかなり落ちてますが、さらにスパイシーさが落ち、まとまってきています。
最近のリリースで言うと82ミルトンダフにもつながるような焙じ茶やミネラルのようなニュアンスがあり、またそれなりの草っぽさも強いのですが、自分はこれぐらいなら割と飲めてしまいます。この時期のような、初夏の暑い日に一杯だけ飲むのには良いお酒かもしれません。