ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

インチガワー 1982 31年 ウィームス

 

 

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Inchgower 1982-2013 31year old
Wemyss malts single cask release
" Pears and Almonds"
Alc:46%
one of 315 bottles

評価:A~A+

香りはハニーシロップ、こもった花蜜、洋梨、スミレ、セロリ、華やかな木香、イカの燻製珍味、バニラ。
飲むとスミレ、イカの珍味、練り梅、ブイヨン、栄養ドリンク、甘いアプリコットシェリー。

スペイ川の河口近くにある港町バッキー。その郊外に1871年に設立されたインチガワー蒸留所です。1938年にアーサー・ベル&サンズ者が買収をして、それ以来ベルのキーモルトとなっていましたが、85年にギネス社が同社を買収、87年よりDCL傘下になり現在ディアジオ系となっています。

そういう経緯もあってか、ギネス買収前の70-80年代のインチガワーは結構ボトラーズでも見かけることが多く、今回のボトルも82年という長期熟成のボトルになっています。

現在となっては熟成年数の割にお買い得な価格だったので買ってみました。

 

…なんだか奇抜なテイスティングコメントですが、簡単に言うならパフュームと塩気、塩気も磯っぽさというよりはコンソメ感に近い感じ、また栄養ドリンク剤のようなケミカル感やイカの燻製珍味(いかくんです)のニュアンスもあり、言ってしまえばアブノーマル香味のオンパレードでした。

にも関わらずそこまで評価が低くないのは、バランスが割といいように思います。だめな人はダメなようですが、自分はあるなあ…くらいでなんとか飲めてしまう、ウィームスの加水の妙がもたらしたのかもしれない不思議なバランスのボトルでした。