ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

グレンファークラス 25年 OB 旧ボトル 43%

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Glenferclas 25 year
Official Bottle
Alc: 43%

評価:A+
香りは枝付きレーズン、キャラメル、カスタードケーキ、華やかな木香。
飲むと辛口シェリーのコク、レーズンパイ、アメリカンコーヒー、やや強めのウッディネス、バニラ、スパイシー。

 

スペイサイド、バリンダロッホにあるグレンファークラス蒸溜所。1838年に創業し、1865年にグラント家が買収、その後現在に至るまで家族経営を続けています。親日家としても知られ、今年、とある日本の一行がグレンファークラスに訪れた際、トーマス・ウェブスター氏が選定したサンプルがかなり素晴らしかったそうで、今後そのようなボトルが日本市場にリリースされる可能性を思うと、非常に楽しみでなりません。

さて、今回のボトルは、グレンファークラスの旧旧ボトル、ちょうど90年代流通のボトルになります。この前のウイスキーフェスでお預かりしたボトルを少しおすそ分けいただきました。90年代流通とのことですから、逆算すると60~70年代の原酒のヴァッティングということになります。

グレンファークラスは昨年ものすごいリリースが多かったですが、シングルカスクのリリースが目立ちました。これも日本の各所が努力され関係性を作っていった結果だとは思いますが、オフィシャルボトルはどうなのかというと、また別の評価をされることが多いように思います。90年台のボトルはどうだったのか、この機会にいただきました。

飲むとファークラスらしいしっかりとしたシェリカスクのボトルですが、割りとウッディさやスパイシーなニュアンスも多く感じられます。セカンドサードフィルのボトルも結構多く混ぜられているんでしょうか。しかしリッチ感は現行よりも上のような気がします。

グレンファークラスのオフィシャルは結構ロット差も大きいと聞いたことがあります。比較的安価なボトルですし、飲みやすいボトルではあるんですが、そのあたりはMHDなどの大企業と異なるところかもしれません。ともあれ、安定して美味しいボトルを提供してくださる同蒸留所には感謝ですね。