ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

コンバルモア 1977-1994 17年 ケイデンヘッドグリーンボトル 65.3%

f:id:giny:20171104162302j:plainCONVALMORE-GLENLIVET
Aged 17 years
Distillied March 1977 and Bottled July 1994
Matured in Oak Cask
Alc: 65.3%

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評価:S+
香りはしっかりとした麦感とフルーツ、フローラル。オレンジ、梨、ハニーシロップ、ミント、旨みのある麦、高級家具、ピート、うっすらと溶剤。
飲むとオレンジ、ナッツ、濃厚な麦のコクと甘み、染み入るピート、白い花、引き締める程よいウッディネス。余韻は麦とフローラル。

 

スペイサイド、ダフタウン地区にあった閉鎖蒸留所。1893年に創業、1925年にはDCL傘下になりますが、1985年には閉鎖してしまった蒸留所です。現在、グレンフィディックなどでお馴染みのウィリアム・グラント&サンズ社の熟成庫として使われており、閉鎖蒸留の中では建物が現存しているようですね。地図で見るとなぜ同社が買ったかが分かるような近さです。

ケイデンヘッドは1842年アバディーンに創業したスコットランド最古のインディペンデント・ボトラーです。100年に渡り、創業者の元で経営されていましたが、1972年、スプリングバンク蒸留所を所有するJ&Aミッチェル社に経営が引き継がれ現在に至っています。90年代はこのようなグリーンのトールボトルがメインだったようで、当時高島屋などが扱っていたと聞いています。と言っても後ろのラベルはJISになっており、詳細は不明です。ジャパンインポートシステムは平成元年に起業されましたので、当時からこのあたりのボトラーズを扱っていたとなると、すごいコネクションだなあ、と改めて思わされます。

現在のモルトブームにあっては、80年代の閉鎖蒸留所はあんまり飲む機会もなく、今バルモアはあんまり飲んだことがに銘柄ですが、この前はMHDのニューリリースで同じ1977のコンバルモアがリリースされていました。約10万という高さのために買っていましたが、日本でどれだけの人が飲めるんでしょうか・・・。

さて、このボトルですが、私のホームバーが24周年の周年記念ということで開栓されたボトルです。口開けを飲んだ方から「これは飲んだほうがいい」と連絡が来て心待ちにしていたんですが、前評判に違わず、久しぶりに唸るような感動するボトルでした。プレーンな樽感ですが、ボトリングから23年程度、奇しくもホームバーとほぼ変わらない時期からの瓶熟により、かなりこなれた麦感やフルーツ感を感じ、状態もハイプルーフのおかげか抜群のコンディションで、奥深く慈悲深いモルトでした。思い出してテンションが上がってしまい、話がまとまらなくなってしまいますのでこのあたりにしておきますが、大変おいしいモルトでした。遅くなりましたが、24周年おめでとうございます!