ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

グレンバーギー 1992 24年 57.8% アベイヒル モルトヤマ3周年記念ボトル

 

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Glenburgie 1992-2016 Aged 24years
Abeyhill for MALTOYAMA 3rd ANNIVERSARY PRIVATE BOTTLE 
Hogshead #3441
Alc:57.8%


評価:A++
香りはバニラビーンズ、ハニーシロップ、パンケーキ、桃、メロンやチェリー、糖度の高いオレンジと厚みのある麦感。
飲むとハニーシロップやバニラ、オレンジ、桃の缶詰、しっかりとした麦のコク、少しミントやスパイス、余韻はやや強めだが嫌みのない樽感。

北陸は富山にあるとやま健康生きがいセンター。その社長の下野さんが大のモルト好きで、酒販免許を取得し、とやま健康生きがいセンターに酒販部を作りシングルモルト専門店としてネット販売を始められたのがモルトヤマの始まりと伺っています。4年前の出来事のようですが、今回は昨年リリースされたグレンバーギーの紹介です。

 

1年ほど前に富山での飲み会にて3周年記念のマクダフを振る舞っていただいたのが2016年10月、その次の月にリリースされた第2弾としてリリースされたボトルです。ボトラーはアベイヒル、確かキングスバリーの関連会社だったと記憶しています。最近アベイヒルからのリリースはあまり見ていませんが、キンコーさんなどPBでお見かけする印象です。

バランタインの主要原酒として有名なグレンバーギーですが、自分は結構好きな銘柄の一つで、ハニーシロップのような甘みやフルーティーさが特徴のモルトだと思います。これもその印象通りオレンジや桃の缶詰のような、果糖やエステリー感が楽しいモルトです。結構コクもしっかりとしていて、飲みごたえのあるボトルです。

リリース直後は割と生木っぽさが目立っていていましたが、時間経過でかなり抜けてきており、アクセントとして美味しく感じるレベルになっています。下野さんとお話した際、当初はサンプルにはなかったオークのニュアンスがあったが、放置するとだいぶサンプルっぽくなってきたと言っていた記憶があります。

中々家のボトルは抜けるのに時間がかかっていましたが、今飲むと多彩なフルーツ感やコクの有る麦感が美味しい、良い熟成感を味わえるボトルだと思います。ゆっくりしみじみと味わっていきたいですね。

そういえば、数か月前に海外のブロガーさんが、このボトルを「日本のkawaii文化の象徴のようなボトル」と評していました。一部でラベルで誤魔化そうとしているんじゃないかといった意見をしている方もお見受けしましたが、少なくともこのボトルはナイスチョイスだと思いますし、日本で色々出ているPBは、全てとはいいませんがかなり苦労されて引っ張ってきている樽が多いと私は思っています。色んな所で話を聞くだけでも、そう簡単にコネクションは形成されないでしょうし、良いものなんて簡単に手に入らないのが現実のようです。そんな中妥協なく良いものをチョイスするのは、相応の苦労と覚悟が伴うんじゃないかと思います。そもそも樽買いだけで一回数百万~一千万近くのお金がかかることを想像すると、並大抵の覚悟じゃまず出来ないですよね。個人酒屋でPBを出すこと自体にも敬意を表したいです。

そういえば先日モルトヤマの第3弾PBがリリースされていました。もう完売してしまったようですが、こちらも楽しみです。