ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

トバモリー 1995 21年 メドウサイド・ブレンディング ザ・モルトマン 50.9%

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評価:A+

香りは白い花、ハニーシロップ、チェリー、水飴、程よいクリーム。
飲むと若めのチェリー、ハニーシロップ、バニラ、粘性とスパイシーなニュアンス、少し削った木材、仄かにピート。

モルトマンよりトバモリー1995、21年熟成でのリリースです。

インナー・ヘブリディーズでスカイ島に次いで大きい島、マル島。西ハイランドの先端を切り取られたような形をしており、ハイランドで言うならアードナムルッカンやオーバンの近くにあります。マル島はリゾート地ですが、その北にあるトバモリーが島内の最大都市トバモリーで、その湾岸沿いに同蒸留所が建っています。

1993年にバーン・スチュワートによって買収され、シングルモルトとして販売できるようなモルトを製造する、と方針転換が図られたようです。熟成庫はあまりないため、蒸留所内に一部熟成させているほかは、ブナハーブンや内陸部の熟成庫で熟成されているといわれております。

トバモリーはピーテッドタイプを作っていることも有名で、これをレダイグと言います。今となってはトバモリーよりもレダイグのほうが良く耳にする単語かもしれません。今回は、このバーン・スチュワート買収後の1995年に蒸留されたものになります。

 

香味ですが、熟れていないチェリーやブドウの皮のようなニュアンスや、バーボン樽っぽいニュアンスがあり、結構良い出来に思います。トバモリーカスクの中には、チーズのような酪酸様の香味を発するものもありますが、このボトルに関して言えば、そのような香味はあまり感じられませんでした。いいボトルだと思います。
ちょっと気になるのが、価格。13000円位なら喜んで買えるのになあ…と思ってますが17000円ほどするようです。とは言え、世界的に高騰している手前、今後この程度の価格は当たり前かもしれません。