ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

レダイグ 11年 タイムシリーズ4 48% ウイスキー・エクスチェンジ

 

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Ledaig 11 year old
time series iv / The Whisky Exchange
Alc:48%

評価:A+
香りはオレンジ、ストロベリー、干し草、タール、レモン、塩素、ピスタチオ、動物性の脂、ミルク。
飲むとオレンジ、クランベリー、ハニーシロップ、しっかり目のタール、泥、クレゾールや塩素、余韻は強めのスパイシー。


ウイスキー・エクスチェンジのtimeシリーズより、第四弾、11年のレダイグです。ビンテージは公開されていませんが、2000年台半ばの蒸留と思われます。

マル島にあるトバモリー蒸留所。蒸留所は1795年または1798年とされています。スコットランドの中でも最古の蒸留所の一つとされていますが、元々はビールの醸造所としての色合いが強かったようです。19世紀、20世紀はほとんど生産されることはないと言われており、所有者も次々と変わっています。1897年にはジョン・ホプキンス社が買収し、1916年にはDCLがの一員となります。1972年にはレダイグディスティラリー社が買収しますが、すぐに他社によって買収されるなど、所有者は転々と変わっています。1993年にはバーン・スチュワートが買収していますが、粗悪なカスクで詰められていることが多かったようです。2013年4月には、南アフリカのディスティルグループ社に買収され、現在にいたります。説明不要かとは思いますが、トバモリーのピーテッドタイプがレダイグで、以前はポートエレンから麦を買っていましたが、現在はポートエレンの供給能力の限界に来ているようですし、内陸ピートを用いているのかもしれません(何せボウモアラフロイグもポートエレンの精麦を使えないという話を聞きますし、確かな証拠はないのですが、使っていない説が濃厚です。)。

今回は英国の酒屋、スキンダー氏の営んでいるウイスキー・エクスチェンジ向けのレダイグです。バックに良い資本でもいらっしゃるのか、芳醇なストックとオリジナルボトルの数々で、魅力的なボトルを精力的にリリースしています。今回はタイムシリーズの第四弾としてリリースされています。

さて、このレダイグですが、塩素感やタールのニュアンス、またかなりオイリーなニュアンスがあり、かなり刺激的なボトルではありましたが、様々な顔を見せてくれる面白いボトルでした。激しいピーティさを求めるのもいいですし、置いておくと今後どんな感じに落ち着くのかも気になります。恐らく好きな人も多いと思われる、グッドチョイスなボトルでした。