ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

グレンアラヒー 1972 38年 ダグラスレイン Old Malt Cask スペシャル・カスク・ストレングス for JIS 55.8%

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Glenallachie 1972 Old Malt Cask "Big Stamp" Special Cask strength Refill Butt
for Japan Import System

評価:S
香りはオレンジ、パッションフルーツ、パイナップル、麦のコク、ライム、カイエンペッパー。
飲むと香り通りのトロピカル感、しっかりめの麦のコク、オレンジオイル、ややオーキーだが嫌みにならない程度、バニラ、クローブなどのスパイス。

 

分社前のダグラスレイン、ビックスタンプシリーズより、グレンアラヒー1972 38年蒸留です。

スペイ川中流域に位置する、クライゲラキ近くにあり、近くにアベラワーやベンリネス山を迎える立地です。創業は1967年と新しく、ちょうど今年で50年になります。英国のビール会社スコティッシュニューカッスル社による運営で、設計は近代蒸留所の設計で有名な、ウィリアム・デルム・エヴァンスのよるものです。タリバーディン蒸溜所(1948年)、アイルオブジュラ蒸溜所(1960年)なども彼の手による設計で、シンプルでコンパクトで、蒸留所っぽくないといえばない作りが特徴的です。その後1985年にインバーゴートンに買収、87年に操業停止、89年にペルノ・リカールによって買収され、操業再開といった流れです。ポットスチルがストレート・ランタン型の2種類あるのも特徴的と言えそうですね。ブレンド用が多いようで、あまりニューリリースは見られていませんが、2012年には拡張工事を行い、生産量が1.3倍程度になったようで、精力的に生産しているようですね。

ダグラスレインは1948年創業の、元々ブレンデッドウイスキーを製造していた業者ですが、1998年にOld Malt Caskシリーズを発売、来年には20周年になります。アルコール度数を50%に統一するのが特徴的ですが、当時は特別にカスクストレングスで詰めたものを“Special Cask Strength”というスタンプを印字しリリースしており、通称ビックスタンプと呼ばれていました。このビックスタンプシリーズは高評価のボトルが多い印象です。

2013年にダグラスレインは創業者の兄弟で2つに分社され、そのときに保有されていた樽も2つに分かれたようです。旧社名を引き継いだダグラスレインはオールド・パティキュラーシリーズとして、新しいハンターレイン社は主要シリーズであるOld Malt Caskシリーズを引き継ぐ形で、現在も精力的にリリースを行っています。両社とも日本のインポーター、Japan Import Systemとの繋がりが深いようで、日本向けにオリジナルのカスクストレングスでのリリースを精力的に行っています(for JISと表記されていることがおおいです)。

 

さて、このグレンアラヒーですが、スペイサイドのナチュラルな熟成感のある甘味が感じられるのかなあーと想像して飲んでみましたが、意外にもカイエンペッパーやクローブといった、少し突き刺さるようなスパイス感があり、そこにジューシーなトロピカル感が見られるような構成で、面白い香味でした。もしかすると、発売当時はかなりスパイシーだったのかもしれませんね。麦やスパイスの香味が複雑さに寄与している印象があり、とても美味しいボトルでした。