ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

クライヌリッシュ 1989-2009 ザ・チェスシリーズ「クイーン」 54.0%

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評価:S
香りはアプリコット、オレンジオイルなどの複雑な果実香、バニラカスタードクリーム、麦の甘い香り。
飲むと口当たりはクリーミー、キャンディや糖度の高い野菜、アプリコット、オレンジ、陶酔感のある柔らかな麦の甘味、ワクシー、程よくスパイシーなウッディネス。

 

信濃屋のチェスシリーズより、クライヌリッシュ1989年、2009年ボトリングです。

現在のクライヌリッシュは1967/1968年頃に拡大工事の一環で建てられたもので、旧クライヌリッシュはブローラと名付けられました。当時DCLはカリラ・マノックモア・クライゲラキと改装を立て続けに行っており、このガラス張りの建築様式をWaterloo Streetと呼ばれています。

6基のスチルがあり、全てガス直火で行われ、2011年からは24時間体制で稼働しているとのことです。

さて、このシリーズは信濃屋さんのプライベートボトル・シリーズである、チェスシリーズの第5弾です。噂によると元々6本シリーズだったけれども、某ボトルのボトリングの都合で10本になったとかならないとか…とにかく、プライベートボトル10周年という今年に、10本目のチェックメイトをリリースし完結しました。キングホワイト/ブラック、チェックメイトはゲットが中々難しかったと思いますが…。

 

さて、このボトルですが、アプリコットやオレンジオイルといった何とも言えない複雑な果実香や、砂糖や野菜といった、単なる果実的ではない甘味や、粘性の高いテクスチャーがあり、バランス良くまとまっており素晴らしいボトルでした。89-90年代前半は、スリーリバーズ等様々なヌリッシュがあり、評判が良いものも多い印象ですが、これも例外ではないと思います。さすがのチョイスでした。

このボトルを戴いたBar Nadurraさんは、今回チェスシリーズを全部開けられたようです。全部飲めてはいませんが、また東京に訪れた際には戴きたいと思います。ご馳走様でした。