ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

オーヘントッシャン 1991 24年 50.9% シェリーホグスヘッド セレブレーション・オブ・ザ・カスク #2953

f:id:giny:20170511171025j:plain

評価:A+

香りはレーズン、カラメル、魚の煮付け、カルダモン、紹興酒、優しいウッディネス。
飲むとライトで優しく、べっこう飴、ココアパウダー、深煎りのコーヒー、やや強めのウッディネス。余韻はビーンズの香ばしさやスパイシー。

 セレブレーション・オブ・ザ・カスクシリーズより、1991のオーヘントッシャンです。

オーヘントッシャンと言えば、ローランドの伝統である3回蒸留を行っている数少ない蒸留所で、ローズバンク亡き今となっては、全てを3回蒸留としているのはこちらだけではないかと思われます。3回蒸留ではより純度の高いアルコールが得られるため、ライトでマイルドな個性のモルトが出来ると言われています。1984年にモリソンボウモア社が運営していましたが、1994年には他蒸留所とも同じく、サントリーの所有蒸留所です。

このボトルですが、今年の秩父ウイスキー祭で気に入ったボトルの一つでした。早速1本買ったのですが、飲んでみるとかなりオーキーでこんなんだったっけなあ…という印象。あのときは飲み過ぎていたので味がわかっていなかったんじゃないかと思っていました。

開けて3ヶ月程経ち、経過をみるために飲んでみると、樽の渋みはかなり消え、ライトですが嫌味のないシェリーの香味が乗っており、自分好みのものに変化していました。もしかするともっとシェリーが前面に出てくるかもしれませんし、じっくりと今後の変化をみていきたいと思いました。

オーヘントッシャンのきれいな原酒の良さと、アメリカンオークと思われるシェリー樽で熟成された、シェリーの乗り具合が丁度良い、バランスの取れた飲みやすいボトルだと思います。万人に受けるものとも思っていませんが、個人的にはこういうモルトはもう少し評価されても良いんじゃないかと思っています。