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ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

カリラ 2005-2016 59.0% G&M エクスクルーシブラベル for THE WHISKY HOOP #301502

 

 

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評価:S

香りは岩牡蠣の貝殻や燻した貝、肉汁の落ちた炭火焼、焦げ目のついた焼おにぎり、昆布などの磯っぽさ、レーズンバター。
飲むと牡蠣のスモーク、バター醤油、海塩、ワインの甘納豆、餡蜜、濃いめに取った魚介だし、じめじめした土っぽいピート、余韻はピーティーでスパイシー、うっとりするシェリーの甘み。

日本のウイスキー愛好家団体、THE WHISKY HOOPよりリリースされた、2005年蒸溜、およそ11年熟成のカリラです。少し長くなりますが、カリラについてまとめていませんでしたので、簡単にまとめておきます。

 カリラは、1846年にアスケイグ港の近くにヘクターヘンダーソンにより設立された蒸溜所で、当初は小さな港であったポートアスケイグでしたが、ヘクターヘンダーソンはナムバン湖 Loch nam Banの、ピーティーで豊富な水源に目を付け、蒸溜所を建設し、従業員の宿舎や店なども一緒に建設したといわれています。1863年にはバロックレイド社が買収し、この頃にブナハーブンが建設されています。
 その後DCL傘下となり、現在はディアジオ社の系列です。1972-74年に蒸溜所を改築し、ガラス張りのビルのようなデザインとなっている(Waterloo Street Styleと呼ばれるよう)。アイラの中でも非常に生産量が多く、現在ポットスチルはストレート型6基。70年台の蒸溜所改築中はピーテッドウイスキーが不足し、ブローラ蒸溜所でピーテッドタイプを作っていたという話まである。ウイスキー不況であった1980年台は、他蒸溜所は原酒が少なく不遇な時期であったり、1980年代のボウモアはパフュームの魔の時期であったりと、アイラにとっては不遇な時期だったと言えるでしょうが、UD社も例外ではなく、カリラとポートエレンのどちらかの閉鎖を余儀なくされ、ポートエレンが閉鎖されたと言われています。
 現在30-35ppmほどのピートを焚いており、ヘビーピーテッドだが、同じディアジオ系でもラガヴーリンよりはライト寄りのモルトを生産しています。
 2013年まではビリースティッチェル氏が長年蒸溜所のマネージャーを行っており、家族4代がカリラで働いていたが、定年により退職。現在はDavid Woodがマネージャーです。

 さて、このボトルはTWHの2017年3月頒布のボトルでしたが、そのレベルの高さ・コスパの高さから、追加注文が殺到したと聞きます。実際に飲んでみると、しっかりとしたスモーキーさや磯っぽさを感じる一方で、キレイに乗ったシェリーの甘味が合わさって、複雑さに寄与しています。高々10年少々の熟成で、お手頃なお値段でこれほどのカリラが味わえるのは中々無いかと思います。かなりコスパに優れたボトルだと思いますし、自分もなんとか少数本手に入れました。今回のテイスティングではスモーキーさを取りすぎたような気もしますが、しっかりとシェリーのニュアンスもあり、お勧めの一本です。時間経過でどうなるかも楽しみですし、開けたてでもしっかりと美味しい素晴らしいボトルです。フープ加入店のバーにはまだあると思いますので、見かけたら是非飲んでみて欲しいボトルでした。