ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

グレングラッサ 1973-1998 ザ・ファミリー・シルバー 40%

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評価:A++
香りは上質でうっとりするエステリー香、アプリコットやシェリー、キャラメル、ハニーシロップ。
飲むとやや粘性のあるテクスチャーで、アプリコット、アップルキャンディー、焦がしたカラメル、やや渋みのある樽感、甘みのないローストしたカカオ豆。
 
ザ・ファミリー・シルバーより、1998年ボトリングの73グレングラッサです。
おおよそ25年熟成といったところでしょうか。
 
グレングラッサはマレイ湾にある漁村ポートソイの近郊にある蒸留所で、当時地元の実業家であったジェームズ・モイアが1875年に設立しました。ポットスチル製造にはトーマス・ウィルソンを従え、家族経営で運営していましたが、1892年にロバートソン&バクスター社に売却を持ちかけ、ハイランド・ディスティラリーズ社に売却となりました。しかし1907-1960年、1986年~と創業停止となり、熟成庫のみが使われている時期のほうが長かった、流行に飲まれてしまった蒸留所と言っていいのかもしれません。
しかし2008年に前所長のスチュワート・ニッカーソンを中心とした投資家グループが買収、同年より操業再開となったのでした。
現在、リバイバルシリーズなど、不定期ではありますがニューリリースがいくらか出ておりますし、70年代のグラッサは今でも長熟グラッサとして時々目にする銘柄です。
 
このグラッサはおよそ20年前ほどのリリースということで、おそらくかなり経年変化を経て、テイストが変わっているのだろうと思いますが、アプリコットやシェリーといったエステリーなニュアンス、飲むとあまり甘みのない果実やカカオ豆を感じ、この頃のグラッサらしい飲みくちでした。ピークは過ぎているような気はしますが、十分70年代の余韻に浸れるモルトでした。