ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

2017/4/20のクレイジージャーニーが凄すぎた件。

何かホイホイ的なタイトルですが、ホイホイタイトルで自分が伝えたい事がより多くの人に伝わるなら、まあそれで良いでしょう。

 さて、昨日放送された、クレイジージャーニーという番組の件です。

 モルトラバーの人にはもはや説明不要と思いますが、モルトを知らない人にも知ってほしかったり、逃していた人にもみる価値があるなと思い、記事にでもしておこうかなと思います。

敢えてリンクは張りませんが、検索すれば動画は出てくるようですね。

www.youtube.com

クレイジージャーニー、2015年よりダウンタウン松本人志さんらをメインとして、世界をめぐるクレイジーな人々を紹介して行く番組のようです。

 今回のゲストは目白田中屋の栗林幸吉氏。言うまでもなく日本を代表する酒屋さんです。サマローリを最初に引っ張ってきたのも栗林さんと伺ったことがあります。

栗林さんについて知りたければ、こちらのインタビュー記事が参考になるかと。

Whisky Concierge – ウイスキーコンシェルジュ 香りのある暮らし » Blog Archive » 単独インタビュー第13弾 2011年末特別企画 「目白田中屋 栗林氏を迎えて(1)」

自分はホームバーのマスターが「神様」と言っていたのをいつも聞かされており、今でも田中屋に行くと心拍数が上がる人間です。笑

 

まあそれは置いておいて、本当に素晴らしい内容でした。

以下ネタバレです。

 

 

 

 

 

 

 

今回のスコットランドツアーは、アイラ島をぐるぐる周り、アードナムルッカンに行くという計画。

まず、ボウモア蒸留所。こちらでフロアモルティングから蒸留までの工程を全部説明しています。地上波でこんなにちゃんと説明しているのが素晴らしいです!

フロアモルティングの映像がしっかりと映っていたり、そこに栗林さんの解説が入る…それだけでも贅沢な番組だなと思うのですが、とにかく栗林さんが嬉しそう。

お酒を飲んでハッピーになっている、作り手を見てハッピーになっている。

若干冷ややかな目で見る構成でしたが、目の前にある事象をみて、そこに感動し、その喜びを伝えられる素晴らしさってあると思うんです。栗林さんって地でそういうハッピーさを出す人なんだな、と、ちょっと自分は見る目が変わったほどでした。

 

その後、アードベッグラフロイグ、カリラを周り、キルホーマンに行き、ブルイックラディで占める。

ジム・マッキュワンが出ていたのには驚きでした。偶然なのか仕込みなのかわかりませんが、そんなのどうでも良くなる素晴らしさ。

次の日にはアードナムルッカンへ。

アデルフィの協力だったり、ウォッシュバックが特殊なことには触れていませんでしたが、それでも映像でアードナムルッカンが見れるとは思っていませんでした。

ニューポットも素晴らしいんでしょうね。樽を即買いされていてビックリしました。それでも100数十万で買えるのなら安いのかもしれません。俄然興味がわく蒸留所です。

樽に書いたサインは、恐らく“No Whisky, No Life”かなーと想像します。良い締まり方でした。

 

その後、スタジオで試飲。

数種類のテイスティングに、1963年のマッカラン

開けるきっかけを作っていただいて…という言葉が印象的でした。

最初に言っていた、「ウイスキーは時間を飲んでいる」「本では臭いとか音とかってわからない」「作り手の熱意を届けたい」という言葉や、1963のマッカランを「開けるきっかけを…」というように、お酒に対して敬意を持って接する態度には凄く感心しました。

こうやって、色々なモルトを飲む機会があって、色々な飲み手の方々と繋がる機会がふえましたが、本当にどうしてと思うのが、一流のモルト好きって素晴らしい人格者の方々が多いのか?としみじみ思います。くだらん感情に流されずに、目の前にあるモルトをもっと好きになれるように、またその奥にある人々により敬意を持てるような飲み方をしていきたいですね。

本当にいい番組でした!