ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

スコッチユニバース ボヤージュ 1 ブレンデッドモルト(ティースプーン:グレンフィディック)ファーストフィル・コート・ド・ボーヌ ワインバリック 1997-2016

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評価:A+

香りはりんごや白ブドウのジュース、厚みのある野暮ったい麦感、生木のような樽香。
飲むと洋梨やチェリーのワインゼリー、塩茹での落花生、強めのスパイス、木のエグみ。余韻はスパイシーで、焙煎した甘みのないカカオフレーク。
 
スコッチユニバース社より、ボヤージュシリーズ、ブレンデッドモルトですが所謂ティースプーンモルトです。昨年よりリリースが始まった新興ボトラーで、ラベルに暗号のような英数字の羅列があるのが特徴です。
今回は、231° U4.1 1886.2 TSと記載されています。インポーターメッセージなどからは以下のようになっているようです。

**°:熟成月数
  P・L・U:ピートの濃度(P>L>U)
  *1桁目:カスクタイプ(1:バーボン、2:シェリー、他:その他)
  *2桁目:カスクフィル数
  ****.*":蒸留所の歴史

 つまり、231ヶ月熟成(19年)、アンピーテッド、カスクタイプは四番、カスクフィルはファーストフィル、蒸溜所は1886年2月に創業した蒸溜所、TSはティースプーンで良さそうです。ここから、グレンフィディックであることがわかります。

また、1st fillのコート・ド・ボーヌ、ワインバリックであることも記載されています。

コート・ド・ボーヌとはブルゴーニュワインの生産地の一つのようです(この辺りは全然詳しくありません)。ワインバリックはワイン樽のことを指し、通常225L(コニャックにおけるワインバリックは300Lという記載もありましたが、確かなことはわかりません)、ブルゴーニュワインの伝統的なサイズは228Lとのことで、恐らく樽のサイズとしては225Lまたは228Lであると推測されます。白か赤かはよくわかりませんが、色味的にはブルゴーニュの赤ワイン樽での熟成でしょうか。

グレンフィディックといえば、シングルモルトの売上世界一の有名モルトで、バルヴェニー、キニンヴィー、アイルサベイをも所有するグラントファミリーの有名蒸溜所です。業界シェアもディアジオペルノ・リカールにつづいて第3位と、家族経営としては異例の規模を誇る蒸溜所です。ウオッシュバックはオレゴンパイン製、またボトリング設備や熟成庫、クーパレッジもあることから、仕込から出荷まですべて同一施設で可能という、スコットランドでは珍しい(むしろ日本に近い?)設備の充実さを誇っています。

今回、持ち寄った際に偶々開ける機会がありましたので、後日自宅で飲んでみました。

前情報が多いこのボトルですが、実際の中身はと言うと、今時のカスクフィニッシュものなどにありがちな味付け感はありますが、比較的出来の良いモルトです。フィディックっぽいかと言われるとちょっと自分にはわからず、また樽香が強いので好き嫌いが分かれそうですが、これぐらいなら自分は好印象ととっても良い範囲です。
開けたてでまだスパイシーさが強いですが、グラスでの時間経過でちゃんとこなれていきます。これ系は苦手な人は苦手でしょうが、ボトラーズにありがちといえばありがち。突き抜けた素晴らしいボトルというとアレですが、たまに飲むには面白く、比較的よく出来ています。家飲みにはちょっと適さないかもしれませんが、バーなどにあったら頼んでみても良いような気がします。