ダグラスレイン OMC トマーティン 1976 22年 50%
Infographic - Whisky Production at Tomatin
OMC、Old Malt Caskブランドは、説明不要と思いますが、当時はボトラーズのダグラスレイン分社前のブランドで、非常に高品質なモルトを詰めていたと言われます。基本的には50%に加水して販売するスタイルですが、Japan Import System向けのボトルは時々Special cask strengthという表記が見られます。これは日本でしかやらないことのようで、JISさんの企業努力に感服してしまいます。
現在、分社後はハンターレインがOMCブランドを引き継いでおりますし、時々JIS向けもみられますね。
さて、このトマーティンですが、1976という当たり年のウイスキーを世に知らしめた黎明期のボトルのようです。98年ころのリリースで、ボトリングからおおよそ19年とかなり時間も経っていますが、トロピカル感は確かに見受けられます。一方で、TWHの1976などとは異なり、ケミカル感や複雑さはそこまで見られない印象もあります。元々この頃の原酒は軽いですので、経年変化でかなり落ち着き、軽くなりすぎているのかもしれません。
以前、66トマーティンの記事でも書きましたが、このフルーティーさは諸説あり、一つは74年のポットスチル増設により出てきたフレーバーじゃないかということ。また、最近のトマーティンにもフルーティーを感じるボトルもあります。一説にはオルタナフリス川のマザーウォーターが関連しているのでは?という話もあるようですが、個人的にはポットスチル増設によるフルーティーフレーバーの生成説を推したいところではあります。まだまだこういうところも謎だらけですが、色々と飲んで経験していきたいところです。