ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

グレンロセス セレクトリザーブ 43% OB

 

f:id:giny:20170207105950j:plain

評価:A
香りは若々しい麦のつんとした香り、アーシー、スパイシー、ホワイトオーク、パイナップル、麦の籾殻、べっこう飴。
飲むとドライな口当たりに若い麦のコク、アメリカンホワイトオーク、乳酸。ひっかかりは少なく、余韻はスパイシーで樽のタンニン。
 
グレンロセスのオフィシャルボトルから、セレクトリザーブです。
 
グレンロセスは現在エドリントングループが所有していますが、エドリントンはマッカランやハイランドパーク推しということもあってか、ロセスは基本的にブレンド用に回されることが多いようです。95%程度がブレンド用に回され、トップドレッサーという異名を持つ、という話はよく聞くかと思います。
ブレンド先としてはカティーサークが有名かと思いますが、所有しているエドリントンはフェイマスグラウス、デュワーズ、シーバスリーガルの原酒にこのロセスを使っており、2010年にはBBRが販売していたカティーサークのブランド権・販売権をエドリントンに、エドリントンからはグレンロセスシングルモルトのブランド権・販売権をトレードをしたようです。
 
WORLD WHISKYによると、セレクトリザーブは2004年から販売されているシリーズのようですね。グレンロセスシングルモルト販売の60%(つまり全体の3%)を占めるようで、かなりメジャーなボトルと言っていいかと思います。
 
さて、今回20mlだけですがテイスティングしてみると、麦の若さやドライな感じが目立ちますが、全体的にはバッティングの妙か複雑さがあり、麦の甘味を感じることの出来る上品なモルトという印象でした。嫌みが少ないというのは上手くバッティングされていたり、加水も上手なのだろうなあと推察します。近年らしく軽さは否めないですが、この価格帯を考えると十分華やかで美味しいモルトでした。