ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

キャパドニック 1969-2011 41年 ダンカンテイラー Rarest of the rare 41.8%

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評価:S
香りはパッションフルーツ、ほろ苦いビター感、シナモン、内陸系の土っぽいピート、酪酸、軽い干し草。
飲むとプラム、グァバジュース、植物、ビター、強めに焼いたアップルパイ、ミルク入りのライムシャーベット、チャイ。
 
1969-2011のキャパドニック、41年熟成です。締めの1杯で戴きました。
キャパドニックはグレングラントの第二蒸溜所として1898年に創業、当時はグレングラントNo.2という蒸溜所名だったようですが、すぐに蒸留停止になり、1965に再開する際、キャパドニックと名前を変えたようです。2003年に蒸溜所は閉鎖されるといった、景気の煽りを受けた蒸溜所という印象でしょうか。
 
キャパドニックといえば1971あたりのトロピカルなボトルを連想しますが、意外と落ち着いているのも多い印象です。昨年リリースのLMDW向け1991 キャパドニックなんてそんな素朴な麦感のモルトだった記憶があります。
 
今回もトロピカルさは程々に、パッションフルーツのようなみずみずしいフルーツ感やシトラス感、スパイシー感、若干ミルクや酪酸様のニュアンスもありました。自分の中では酪酸様のフレーバーがキツイのってトバモリーやトーモアなんですが、そこまででもないほんのりとしたフレーバーでしたが印象的でした。
若干スパイシーなものの、樽感のバランスもよく、40年超の熟成を過熟に思わせない素晴らしいモルトでした。