ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

プルトニー 2001 13年 55.5% HART BROTHERS FINEST COLLECTION

 

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評価:A+
香りはトースト、ヘザーハニー、バニラ、オレンジといった甘みや柑橘感に、ソルティ、オイリー、メンソール、スパイス。
飲むとオレンジオイル、スウィーティー、ハニーシロップ、塩キャラメルとバニラ、余韻はかなりスパイシー。
 
HART BROTHERSのプルトニー、2001年蒸留のものです。サンプルをいただきました。
 
プルトニーは、1826年に創業した北ハイランドはウイックにある蒸留所で、2013年まではスコットランド最北の蒸留所でした(現在はウルフバーン蒸留所が最北)。
↑ウルフバーン蒸留所、↓プルトニー蒸留所のマップです。
(ちなみに、日本向けの書籍では2015年発刊の書籍でもプルトニー蒸留所が最北蒸留所である、といった記載があり、流石に修正してほしいですよね…)
 
現在はインバーハウス社による経営がされています(インバーハウスは現在タイのビール会社が親会社)。名前の由来はニシン豪商sir william pulteneyに由来しており、珍しく個人名が由来の蒸留所です。
 
HART BROTHERSはスコットランドイーストキルブライトにある、1962年から続くボトラーで、アステリアとドナルド兄弟が関わっており、アステリアはホワイトマッカイの元チーフブレンダーとして有名、といったボトラーズです。
 
さて、これは飲んでみるとプルトニーらしいソルティやオイリーがあり、さながら塩キャラメルのような香味にフルーティーさが乗っており、引っかかるようなものも少なく、かなりバランスの良いプルトニーと思います。
プルトニーはオフィシャルも結構美味しいものが多く、日本は少ないですが海外では色々なプルトニーが出ていますよね。ボトラーズでは少ないのもあって安牌狙いだと買いにくいところではありますが、これに関して言えばらしいカスクだったと思います。美味しくいただきました。
 
 このボトルに関しては一つ気になることがありまして、2001年のプルトニーといえば、2014年に信濃屋さんがプライベートボトリングで同スペックのプルトニーを出しているんですよね…。どれぐらい同スペックかというと、2001年蒸留の13年であることは勿論、度数まで55.5%という全く同じスペック、というかこれ同じボトルじゃないでしょうかと思いましたが、信濃屋さんのHPでは、バレルでアウトターンが204本ですから一樽分だよなーと。シスターカスクでたまたま度数が同じだったか、記載ミス等なのでしょうか…ちょっとわからないですがこんなこともあるんですねえ。
 
 信濃屋さん向けのは飲んだことがないのでなんとも言えませんが、こちらも中々できの良いプルトニーだと思います。