ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

アードレア 2009 5年 リキッドサン 50.4%

http://www.saketry.com/images/detailed/3/110540.jpg

 

出典:saketry(スコッチモルト販売)

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評価:A

香りは乳酸菌飲料、ミルクキャンディ、程良い麦芽の香り、蜂蜜、ホイップクリーム。
飲むと口当たりは軽く、ミルクキャンディ、サワークリーム、塩味、麦芽の甘み、草っぽさ。余韻は短く、スパイシー。
 
アードモア蒸留所のノンピート版、アードレアです。アードモアといえば現在サントリーが所有する蒸留所で、2001年頃までは石炭直火による蒸留を行っていた蒸留所。少し前まではアードモアトラディショナルがピーティで美味しいと話題になってた記憶もありますが、トラディショナルは終売になり、現在はサントリーよりアードモアレガシーが発売されています。
 
今回はリキッド・サンというイタリアのボトラーからのリリースです。割と安価で良いものをリリースしてくれている印象ですが、最近あまりリリースしているところを見ない気がします(単に流通量が少ないか、情報収集不足かもしれませんが)。
 
今回はそのアードモアのノンピート版で、オフィシャルでは流通していないようですが、こういった形でボトラーズからは手に入ると言った格好です。
 
実際飲むと5年らしいニューポッティさやミルク的な要素が結構強いですが、ものすごく軽い口当たりでスイスイ行けるのが印象的でした。加水と思って飲んでいたのですが、あとでカスクと知ってちょっと驚いた程度には軽いです。
 
あくまで推測ですが、蒸留のときにミドルカットをかなり前にしているんじゃないかと思います。一般論として、ミドルカットを前に取るとフルーティで軽く、後ろに取ると重いどっしりとしたウイスキーになると言われていますが、短熟を見据えたウイスキーでは結構前にミドルカットを置く場合が多い、といった話もちらほらと聞きます。蒸留所の特徴としてこういう軽い当たりなのか、それとも短熟を意識した構成なのか、ブレンド用のためなのか、単に蒸留施設の変更による味の変化かはわかりませんが、以前のアードモアと比較して、随分変わったなあと思わされるモルトでした。