ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

ノックデュー 21年 57.5%

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評価:A++
香りはワッフル、洋梨、パイナップル、クリーム、マーマレード、琵琶などの多彩なフルーツ感。飲むとフレッシュでコクがあり、クリーミーな麦の甘み、オレンジ、若干の草っぽさ。余韻はスパイシーで華やか。
 
 まあまあ前にリリースされていた、ノックデューの21年です。このブログのノックデュー/アンノック率はかなり高い気がしますが、ここいらで打ち止めな気もしますのでノックデューについて簡単にまとめてみます。
 1894年にディアジオの前進となるDCL社が設立した蒸留所がノックデューになりますが、2度の閉鎖、昨今では82年に蒸留停止となり、88年にインバーハウス社が買収し、89年蒸留再開となったようです。インバーハウス社の所有はバルブレア、ノックデュー、スペイバーン、バルメナック、プルトニーと、ちょっとマイナーですが質の高い蒸留所が多そうですね。
 さて、これの流通時期もかなり疑問の残るところです。色々ぐぐってみると、2002年の段階ですでにリリースがあったようですので、2000年ころに販売と考えると、恐らく70年代の原酒が使われているんじゃないでしょうか。
さて、実際に飲んでみると、ワッフルなどの香ばしい砂糖や麦を感じ、さらにパイナップルやオレンジなどのハイランドらしい柑橘感が心地よく、フルーツタルトのようでした。芳醇だがスッキリした味わいで、いかにも上質なハイランドモルトという印象です。昔これが4000円で投げ売りされていたらしいですから、時代を感じてしまいます。