ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

ニッカ 宮城峡12年 45% 

ニッカらしいブレンドの妙とでもいいましょうか、芳醇な香りで今更ながら終売が惜しまれます。

 

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評価:A+
 香りはバニラ、プラム、 木イチゴ、オレンジ、ハニーシロップ。奥に桃、プラムといった赤い果実香。わずかなピート香。飲むと優しいサトウキビのような甘みから始まり、徐々にオレンジ、ショコラ、シナモン、アップル、蜂蜜などの芳醇な甘みが広がる。余韻は長く、ピート、麦感、若干の草っぽさが舌に残る。
 昨年の夏~秋にかけて列島のニッカ好きが衝撃を受けた、所謂「ニッカショック」。マッサンの影響で原酒不足に陥ったのが原因と言われてますが、少し前までこれらは大丈夫という話もあっただけに、人々は酒屋を周るようになり、ついでにいろんなものがハントされて言ったのでした…
 自分も例外ではなく、余市20年を探しに実家に連絡して探してもらうなど、なんて親不孝なことをしていたのだろうと、ちょっと笑えるようなことをやっていました。
 そんなこんなで家にはまだ残っているニッカをちまちま飲んでいますが、やっぱりこのボトルは美味しいですね。桃やプラムといった赤い果実の香りがしっかりと出てきており、先日紹介したブラックニッカ ブレンダーズスピリットとも似た系統の香りがします。
 飲むと香りよりよりはスッキリしていますが、オレンジ、ショコラ、シナモン、アップルなどの甘みがあとから広がり、余韻も長く、美味しいモルトだなと再認識させてくれました。
 ニッカショック、イチローモルト軽井沢…ジャパニーズウイスキーの高騰も一段落している印象ですが、今後はどうなっていくのでしょうか。今考えるとこのモルトコスパの良さに改めて驚かされます。今も原酒不足と厳しい状況は続いているのかと思いますが、期待したいですね。