ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

Caol ila Feis ile 2013 56.5%

アイラフェス向けのカリラですが、正統派なカリラな印象でした。

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評価:A++

香りはレモネード、レーズン、ややワクシー、優しいピート、土、ザラメ。飲むとレモネードキャンディ、オレンジ、パイナップルと言った甘みの延長上にしっかりとしたピート、ヨードが乗ってくる。余韻は長く、ジューシーさや麦っぽさが残る。
 
 2013年のアイラフェス向けのカリラです。当時の蒸留所長、Billy Stitchellが定年前に最後に樽をセレクトし詰めたカリラのようです。飲んでみるとオフィシャルのカリラの延長上にあるような、強すぎないが力強いピートや、レモンのような甘みが程よくある、美味しいカリラでした。カリラであんまり美味しくないものを飲んだ経験はないですが、このカリラは文句なしに美味しいですね。最近のボトラーズから出てる短熟カリラは、リーモチェッロみたいな甘酸っぱいモルトが多い印象なので、逆にこういう正統派を飲むと、カリラらしいカリラだなあと感じるかもしれません。
 カリラに限らず、高品質なものをオフィシャルの方向性としてブレることなく主張してくるところは本当強いと思います。少し前のリリースでしたが、現行品も評価の高いものが多く、機会があればまたハイレンジも飲んでみたいと思いました。