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ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマン(20代)が、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

【初心者向け】ウイスキー飲みとして知っておきたいこと① ボトラーズとオフィシャルの違い

  初心者向けと言っておきながら、もっと先に説明しておくべきことがあるような気もしますが、このあたりはウイスキー好きでも結構知らない人もいらっしゃいますので、この機会にまとめておこうと思います。

 スコッチウイスキーの分類の一つに、オフィシャルとボトラーズという分類の仕方があります。オフィシャルとは、蒸留所・蒸留所の親会社がボトリングしたウイスキーのことで、通常シングルモルトであれば、日本だと山崎蒸留所のウイスキーを親会社のサントリーがボトリングします。同じようなことはスコッチでもあてはまり、例えば有名なグレンリベットであれば、親会社のペルノ・リカール社がボトリングしています。

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 オフィシャルボトルは、レギュラーで販売されているボトルが多く、そのボトルも品質がバラバラになることは稀です。これは同一のものになるように複数樽を混ぜ合わせている(ヴァッティング)していることが殆どであるためで、そのため沢山の本数飲めることもあり、安定して買いやすいボトルになっています。また、その蒸留所のキャラクターを決める重要なボトルになるため、その蒸留所の特徴を表しているボトルが多いとも言えるでしょう。一方で、特徴を表すために、特に小さな蒸留所では振れ幅が小さすぎて、あんまり面白くないかもしれません。また、価格帯は一般に後述のボトラーズより高く、度数なども均一化されていることが多いため、突き抜けて美味しいボトルをオフィシャルで買おうとすると、物凄く高値になってしまう、といった難点があります。

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 一方でボトラーズですが、これは蒸留所からウイスキーを樽買いし、それを独自に瓶詰めしている会社が出しているボトルをいいます。一番の大手がゴードン&マクファイル社、他にもシグナトリーやケイデンヘッド、ダグラスレイン・ハンターレインなどといったボトラーズが存在します。他にも、蒸留所から良い樽のみをセレクションして自社で樽詰めするボトラーズや、ボトラーズが所持している樽を買ってオリジナルで詰めたり、名前を入れたりして販売するといった形式もボトラーズと言われることがあり、ボトラーズの解釈はどんどん広義化しています。蒸留所(の親会社)からリリースされていなければ、基本的にはボトラーズという認識で良いかもしれません。スライドの写真は今回は自分が昔飲んだボトルからチョイスします。

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 ボトラーズは基本的に樽買いをしており、中には自社で樽を用意している場合もあることから、オフィシャルには無いスペックのボトルがあったりします。例えばグレンドロナックはシェリー樽熟成のウイスキーをリリースする蒸留所として有名ですが、ボトラーズだとバーボン樽熟成のものが売っていたりします。そういった多様性や珍しさ、実験的な要素もあり面白いです。そのため情報量もやや多めで、いろんな度数やたるの詳細、蒸留日やボトリング日、樽番号まで書いていることもあります。また原則オフィシャルより安いことが多く、長熟など高額になりやすい価格帯では、ボトラーズの方が買いやすいことが多いと思います(現在は高騰していますのでなんともですが)。一方デメリットとして、品質はバラバラであり、何が美味いか飲んでみないとわかりにくいものや、ボトリング本数が少なく、入手が困難になりがちなこと、また結局蒸留所が売って初めて成立することですので、ウイスキーが売れている時期に高品質なウイスキーが外に出回るかどうかはちょっと疑問なところです。

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 各ボトラーズや蒸留所の詳細は今後に回すこととして、今は上の最低限のことを知っておくと、ウイスキーを選びやすかったり、記事を見る視点がちょっと変わるかもしれません。テイスティング能力もまだまだで、あくまでウイスキーを知りたい、勉強中の身の自分ではありますが、定期的にこのような記事を書いていけたらと考えております。参考になれば幸いです。

 なんか写真がないと寂しいので一本上げてみます。先日飲みに行ったときに戴いたアイラ(アードベッグ?)です(ちなみにこちらもベルギー向けのボトラーズ)。

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ヤングアードベッグらしいトロピカル感全開で美味しかったのですが、何故かピートをあまり感じず…。ボトリングから9年ほど経ったためでしょうか?トロピカル感に押されてピートをそこまで感じられなかったので、後日また飲んでみようと思います。何れにせよ美味しいアードベッグでした。


※一部誤字脱字修正しました(10/18 11:00)