ウイスキーラヴァーの日常

シングルモルト、ウイスキー好きのサラリーマンが、ウイスキーを通じて感じたこと、思ったこと、考えたことなどを綴るブログです。

竹鶴ピュアモルト シェリーウッドフィニッシュ

香りは甘く良いんですが…期待していただけにちょっと残念でした。

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評価:A
香りは、カスタードクリーム、バター、ワッフル、アップルパイ、ハニーシロップなどの甘くてオイリーな香りが主体。少しのウッディさやスパイシーさもある。飲むと、バニラ、リンゴ、ローレルなどのスパイス、すぐにワッフル、アップルパイ、ホットケーキ、ハニーシロップ、ホワイトチョコレート、みりん。余韻はながく、オイリーさや甘み、僅かなビター感が広がる。
 2013年9月にリリースされた、竹鶴ピュアモルト シェリーウッドフィニッシュです。リリースサイト*1から見ると、おそらく竹鶴の構成原酒のうち、シェリー熟成のモルトの構成比を多くし、シェリー樽でマリッジした、ということかと思われます。「バランタイン・スキャパエディション」の竹鶴版みたいなところでしょうか。オークションだと高値で取引されているはずです。
 さて、実際のところはと言うと、表記の通り、クリーム感やロースト感、甘みがあり、アップルパイのような印象を受けました。飲んでみると、スパイス感やシロップなどの甘みがあり、確かに美味しいのですが、それ以上の深みやしっかりとしたシェリー感はなく、きれいですがグッと来るものもなく…と言葉に困ってしまいます。大きな減点要員はないけれど、加点要員も探すのが難しい、といったような、なんとも評価に困るモルトです。定価を考えれば全く悪いモルトではないんですけど、竹鶴というネーミングでこれを飲んでどう思うか?というところが大きいかと思います。思えばこのモルトが、ニッカの原酒不足やニッカショックを暗に示していたのかもしれませんね。

このボトルも持ち寄り会で預かっているTさんのボトルでした。大変貴重なモルト、ありがとうございました。